語学を活かしたお仕事
翻訳テスト
一番多いのは「翻訳・通訳」です。最近では特にゲーム業界での翻訳通訳の求人が増加しています。少し前までは未経験でも応募ができる求人が多くありましたが、最近では経験者が求められる傾向も。学生時代のアルバイトやインターン、フリーランスなどで経験があるとそれもプラスになります。
翻訳はご経験がない場合、ご自身で何か題材を設定し翻訳したものを応募書類と一緒に提出することもよいと思います。
カスタマーサポート
最近増えてきたのは「カスタマーサポート」です。日本のサービスや製品を利用する海外のユーザーからの問い合わせを受け付け、日本語に翻訳して担当部署へ伝達し、担当部署からの回答を翻訳してユーザーへ伝える役割です。双方向の通訳翻訳スキルが必要になり、また顧客対応のスキルも求められます。こちらもゲーム業界の求人が多いですが、それ以外の業界もあり、今後も増える可能性が高いと思います。
海外営業・貿易業務
海外への進出や事業展開を考える企業は多く、そのために求められるのが「海外営業」です。語学力だけではなく、営業活動に必要なフットワークや相手国の商習慣や文化への理解なども求められます。海外出張などが頻繁にあることも。中には、ゼロからスタートの場合もあるので仕事としては大変ですが、自ら切り開くやりがいもあると思います。
ものを扱うメーカーや商社の場合には、海外営業に近い業務として貿易実務があります。
秘書・事務スタッフ
外資系企業での外国人社長・役員の秘書などは定期的に新しい求人が発生しています。日本に進出する外資系企業もまだまだ減ることはないため、今後も引き続き需要はありそうです。
また個人の秘書だけではなく、外国籍社員や部署・グループのサポートをする事務スタッフの募集があることも。
ただし秘書や事務スタッフの求人は派遣社員としての雇用が多いため、正社員・契約社員での採用は少ない印象です。
人事・マーケティング等
人事・マーケティングなどの事務系専門職はもともと求人が多くはないですが、外国籍の社員を採用する機会が増えている企業では人事で、海外展開を積極的にしている企業ではマーケティング・PRなどでの募集を見かけるようになりました。また海外と取引がある企業では法務の募集もあります。こちらは求人も少ない分狭き門で、基本的には経験者採用となります。
ゲーム関連職
海外展開を積極的に行っている企業が多いゲーム業界では、プランナー・ディレクター・エンジニア・デザイナー・テスターなど多く職種の求人があります。ゲーム業界で働いている外国籍の方も多いため、ほとんどは業界経験者の採用です。翻訳・ローカライズ・カスタマーサポートなどでは一部未経験者の採用をおこなっています。
ゲーム業界に関しては英語に限らず、中国語・韓国語・タイ語・フランス語など様々な言語での募集があることも特徴的です。
SE・ITエンジニア
ITエンジニアは人材不足により積極採用を行う企業が多いです。語学力を発揮する機会は限定的ですが、ブリッジエンジニアなど求人によっては語学力を活かしたお仕事もあります。基本的にITスキル(開発経験・プログラミング言語など)を最重要視しているため、日本語レベルはN2でもOKという求人もあります。未経験者の採用はインフラエンジニアなどで一部ありますが、アプリケーションではほとんどありません。大学などで情報系の学部を専攻したり、趣味でプログラミングをやっている実績があると可能性が出てくると思います。
CADエンジニア
製造業関連ではCADエンジニアのお仕事も定期的に求人が動いています。ただしこちらは仕事で母国語を使う機会はない場合が多く、エンジニアとしてのスキルとビジネスレベルの日本語が求められることが多いです。メーカーが直接雇用する場合もありますが、技術者派遣という形で、雇用元から各メーカー等へプロジェクト単位で勤務するスタイルなども多くみられます。
技能実習生のサポート
技能実習生が年々増加しているため、その実習生のサポート・職場でのフォローを行う仕事もあります。実習生と企業の通訳や、日本での生活に関するサポートなど、業務内容は多岐にわたります。現在はベトナム・フィリピンからの実習生が多いため、サポートも同様の言語が求められる求人が多いです。