マナー&コミュニケーション
面接だけではなく入社後に日本の企業で働くための準備として、
日本ならではのマナーとコミュニケーションの基本についてお伝えします。
会話のポイント① 話をよく聞く
相手の話はきちんと最後まで聞きましょう。日本では相手が話をしている途中で話しはじめることや、相手の話に重ねるように話すことはマナー違反です。話の途中で言いたいことや聞きたいことが分かった場合でも話が終わるのを待ってから、話しはじめてくださいね。
特に面接などのときに、面接官が質問を言い終える前に、言葉をかぶせてしまうと印象が良くありません。質問が終わり、意味や意図をしっかり理解したうえで、答えるようにしましょう。
また緊張したり、外国人の方が日本語を話すときには早口になりがちです。早口にならないよう、丁寧に話すよう意識をしましょう。
会話のポイント② あいづち
家族やお友達など親しい方と話すときには、「ああ」「うん」などのあいづちを使うと思いますが、これはビジネスや面接の場ではNGで、基本的には「はい」や「ええ」を使います。
また「はい」に関しては、話が分かったときに「はいはい・・」と複数回続けて言ってしまいがちですが、これは話を聞き流しているようにとらえられ、話をちゃんと聞いていないと誤解されてしまいます。
ポイント①と同様に、あいづちや返事は相手の話をよく聞き、タイミングを見て、答えるようにしましょう。
面接・企業訪問のマナー① 身だしなみ
面接や入社後に顧客に会うときなど、ビジネスの場で「訪問」する機会も多いと思います。少し細かいですが、日本での訪問のマナーもお伝えします。
まずは「身だしなみ」
・これからの季節、コート着用することも多いと思いますが、コートは訪問先の受付前に脱いでおきましょう。
・リュックサックやショルダーバックなどはおろして、手に持っていくのがベターです。
・服装は面接のときにはスーツが一般的です。入社後は企業や業界によって異なるため、先輩に確認しましょう。
・髪型、服装などは何より「清潔感」が大切です。面接前や訪問前には鏡で身だしなみの最終チェックをして、きちんとしたスタイルで挑みましょう。
面接・企業訪問のマナー② 準備
次に「準備」です。
・面接先や訪問先の場所は事前にしっかり調べておき、ルートや所要時間を確認しておきましょう。初めて行く場所の場合には道に迷ってしまった場合も考え、余裕をもって到着できるようにしましょう。特に都心部やオフィス街は同じようなビルがたくさんありますので、ビル名などもしっかり確認しておく必要があります。
・到着したら、身だしなみのチェックや受付方法・訪問先の再確認をし、持っているスマートフォン、タブレットなどはマナーモードにしておきましょう。
・5~10分前を目安に受付をすませましょう。先方も時間に合わせて予定を組み、準備をしているので、遅刻は厳禁ですが、早すぎてもNGです。
電話・メールで気を付けるポイント
選考中も入社後も、電話やメールでのやりとりは多く発生しますよね。電話やメールのビジネスマナーについて基本的なポイントもおさえておきましょう。
・電話やメールで冒頭に使う挨拶では社外の人には「お世話になっております」が正解です。「お疲れ様です」は社内の人に使います。
・電話を切るときには話が終わってすぐ切るのではなく、「よろしくお願いいたします」「ありがとうございました」「失礼いたします」などの終わりの挨拶をしてから切りましょう。
・社外の方にメールをする場合には、宛先には会社名・部署名・◎◎様を記載します。またご自身のこともきちんと名乗りましょう。メールアドレスだけでは誰からの連絡なのか判別できない場合もあります。面接中であれば「◎◎職に応募をしている◎◎です」など自分のことが相手に分かるように記載しましょう。
・メールの返信や電話の折り返しは、24時間以内を目指しましょう。
電話の場合には、企業の就業時間内での連絡をするように気を付けてください。